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注文住宅の相場はどのぐらい?予算別に建てられる家のイメージを説明します

注文住宅の相場はどのくらい?どんな家が建てられる?

注文住宅って、いくらでどんな家が建てられるの?と考える方は多いでしょう。

注文住宅は、地域や延床面積、建物のデザイン、設備など様々なもので価格が変わります。

家を建てる地域や仕様でコストが変化するので、相場と言っても決まった価格を出す事ができません。

とはいえ、地域の平均や価格別でおおよそどのぐらいの家が建てられるかを知ることはできます。

この記事では、平均相場や価格別でどのぐらいの家が建てられるかをまとめました。

目次

注文住宅の地域別相場と床面積

注文住宅はどれぐらいの広さで、どれぐらいの費用が一般的なのでしょうか。

住宅金融支援機構が公表している全国平均データを見ると、住宅面積124.4㎡で建築費は3,532.5万円となっています。

地域住宅面積建築費
全国124.4㎡3532.5万円
首都圏123.9㎡3808.5万円
近畿圏127.4㎡3740.2万円
東海圏126.5㎡3604.3万円
その他123.4㎡3354.6万円

上記のデータは建築費のみとなります。土地購入費や諸費用は別で必要になります。

データ引用:2020年度 フラット35利用者調査

予算別 注文住宅の特徴

住宅のイメージ

必ず3,000万円台の費用が無いと注文住宅が建てられないかというと、そうではありません。

ローコスト住宅と言われる1,000万円台の家や、少しグレードを上げた2,000万円台の家も建てることができます。

建築費用によってどのような家が建てられるか変わってきますので、次の項目でそれぞれの特徴を紹介します。

1000万円台 無駄を省いたシンプルな家

  • できるだけ早くローンを完済したい。
  • 収入は少ないけど自分の家がほしい。
  • 家以外にお金を使いたい。

コスト重視で家を建てたい方に合った価格帯です。

注文住宅の建築費が1000万円台となると、予算としてはかなり低め。

ある程度の品質を保つためには、無駄を省いてシンプルな家を建てる必要があります。

  • 家の形状は真上から見て長方形や正方形。
  • 1階と2階の床面積が同じ総2階建て。
  • 屋根は傾斜が1面の片流れ屋根。

形状に凹凸があったり、出窓や外壁を凹ませてベランダを設置すると、建物の表面積が多くなってしまいます。

工事の足場や材料代も増加してしまうので、極限までシンプルな形状にしてコストカットをしていく必要があります。

屋根の形状
屋根の形状

片流れ屋根は低コストで設置が可能です。

浴室乾燥機やビルトイン食洗器などの屋内設備も使わず、最低限の設備で家を建てることになります。

家の仕様や設備がシンプルな分、工期は短くなります。

ハウスメーカーや工務店にローコスト住宅の建築が可能か確認をしてみると良いでしょう。

2000万円台 部分的にグレードを上げられる家

  • 外壁のグレードは上げたい。
  • お風呂やキッチンの設備は充実させたい。
  • バルコニーを付けたい。

部分的にグレードを上げられる価格帯です。

せっかく注文住宅で家を建てるなら、どこか一部でもこだわりたいと考えますよね。

この価格帯はできることも増えてきて、部分的な希望なら十分叶えることができます。

希望がどんどん出てきて、すぐに予算オーバーしてしまう点には気を付けなければいけません。

優先度が高い部分だけグレードを上げ、優先度の低い箇所はグレードを下げるか無くしてしまうなどのメリハリが必要です。

予算配分を工夫すれば、優先度が高い部分は実現ができる価格帯と言えるでしょう。

3000万円台 ある程度の希望が叶う家

  • 間取りをある程度自由に決めたい。
  • 設備を充実させたい。
  • ベランダを付けたい。
  • 敷地に合わせた形状の家を建てたい。

全国の平均的な価格帯です。

家の形も長方形や正方形でなく、多少凹凸のある形の家を建てることができます。

おおむね希望する家は建てられますが、すべての希望を実現させることは難しいかもしれません。

全ての希望が叶えられるわけではないので、プランの決定に時間がかかりやすい価格帯です。

自分たちの生活の中で何を優先するかによって、予算の中でできること、できないことを選択していく必要はあります。

家族だけで話をしていると、なかなか決められないこともあります。

★ハウスメーカーや工務店の担当者に希望を伝え、アドバイスをもらいながら落としどころを決めましょう

4000万円台 さまざまなこだわりが実現できる家

  • 家の形状にこだわりたい。
  • 間取りにこだわりたい。
  • グレードの高い設備を導入したい。
  • 自然素材をふんだんに使いたい。

4000万円台の家になると、あらゆるプランが実現可能になります。

中庭のあるロの字型、コの字型。凹凸が多い外壁。

グレードの高い設備や素材も使えます。

コストのことを優先に考えず、こだわりを優先にプランが立てられる価格帯です。

ローコスト住宅って大丈夫?

坪単価40万以下で建てる住宅をローコスト住宅と呼びます。

30坪程度の家を1000万円前後で建てられる計算です。

ローコスト住宅と聞くと、耐久性に問題があるのではないかと考える方もいると思います。

しかし、決して安かろう悪かろうの家ではありません。

間取りやデザインを極限までシンプルにし、建材も大量購入をして全体のコストを下げています。

ローコスト住宅を得意とするハウスメーカーは、ただ安いだけでなく耐震や断熱、省エネなど、特徴を持った会社も多いです。

できるだけコストをかけずに家を建てたい方は、ローコスト住宅も視野に入れて検討してみると良いでしょう。

注文住宅で必要な費用

注文住宅を建てるとき、どんな費用がかかるか知っておく必要があります。

この記事で紹介している住宅建築費は建物にかかる費用のみです。

土地や諸費用は別途必要になりますので、注意が必要です。

住宅建築に必要な費用
  • 土地購入費用
    →土地を購入する費用。
  • 住宅建築費
    →家を建てる費用。
  • 諸費用
    →登記や手数料、外構工事、引っ越し代など、家を建てる以外に必要な費用。

自分に合う注文住宅を建てるために

注文住宅のプラン作成

かけられる建築費によって、注文住宅の規模は大きく変わります。

限られた予算をどのようなバランスで配分するかが、重要なポイントになります。

資金計画も考え、どれぐらいが住宅建築費にかけられるか検討をしてみましょう。

別途、土地代や諸費用が必要になりますので、建築費だけに目を向けず全体の費用を見るように心がけてください。

できるだけ安く家を建てたい(1000万円台)

予算を抑えることを目的にするなら、1000万円台のローコスト住宅や建売住宅、中古住宅も検討してみると選択肢が広がります。

注文住宅の場合は、できるだけシンプルな構造にすることで実現可能になります。

立地を優先したい場合(1000万円~2000万円台)

駅から近かったり、都心に近くなるほど土地購入費用に割り振る予算が多くなります。

その分、建築費が削られていくことになります。

立地もそこそこ良い場所で、家も少しグレードを上げたい。そんな方は1000万円~2000万円台の住宅建築を検討してみてください。

間取りやデザインの希望をできるだけ叶えたい(3000万円台)

注文住宅を建てる多くの方は、自分の希望にあった家を建てたいとお考えのはず。

希望にあった家を建てようとすると、3000万円台の建築費が必要になってきます。

立地を少し妥協してでも、建築費を確保する予算を組みましょう。

とことんこだわった家を建てる場合(4000万円台)

とことんこだわった家を建てたいなら4000万円台の建築費を確保する必要があります。

4000万円台まで確保できれば、希望の間取りやデザイン、材質や設備がそろった住宅が建てられます。

注文住宅の相場まとめ

  • 注文住宅の全国平均相場は3500万円前後。
  • 1000万円台からでも注文住宅を建てることはできる。
  • ある程度、希望を叶えるには3000万円台の建築予算が必要。
  • 建築費以外に、土地購入費と諸費用が必要。
  • ハウスメーカーや工務店に予算を伝え、予算の範囲内で建てられる注文住宅のアドバイスをもらうこと。

自分たちの希望が叶えられる注文住宅ですが、希望だけを住宅会社や不動産会社に伝えても。すぐに予算オーバーしてしまいます。

あらかじめ予算をハッキリと伝えることはとても重要です。

注文住宅で失敗しないために、打ち合わせを上手く進めることも考えなければいけません。

予算内で希望の注文住宅が建てられるように、担当者にアドバイスをもらいながらプランを立てていきましょう。

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