- 見積もりを取るまでに何が必要?
- 何社ぐらいから見積もりを取ればいいんだろう?
- 見積もり依頼で気を付けることってある?
こんなお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
注文住宅は一生一度の大きな買い物と言っても過言ではありません。
家を建てるのに、どれぐらい費用がかかるのか一番気になるところですよね。
自分が建てる家が適正価格なのか、業者に騙されていないかなど、不安になってしまいます。
そんな不安を解消するために、見積もり依頼をするまえに準備することや、どのように見積もり依頼を出すか。
業者の絞り込みから断りかたの手順をまとめました。
後悔しない家づくりのために、しっかり準備をして依頼をだせるようにしていきましょう。
注文住宅の見積もりを依頼する手順
注文住宅の見積もりを依頼するまでに、いくつか準備をすることがあります。
以下の順に内容を確認していきましょう。
- 希望する家のイメージをまとめる。
- 予算を立てる。
- 施工業者を探す。
- 施工業者を3社程度に絞る。
- 相見積もりを取る。
①希望する家のイメージをまとめる。
まずは、ご自身がどんな家を建てたいかをまとめることが必要です。
どんな家と言っても、なかなかイメージできない人が多いでしょう。
どんな家にしたいかは、どんな暮らしがしたいかを考えることでイメージしやすくなります。
住宅の情報収集をしながら、家族がどんな家でどんな暮らしがしたいかをイメージすることからはじめてみましょう。
②資金計画を立てる
家づくりにどれだけ資金があてられるか、資金計画を立てます。
住宅購入は一生に一度の大きな買い物と言っても過言ではありません。
土地代や家を建てる費用、税金や修繕費など、家を建てる前から住んだ後のことまで考えておきましょう。
家の購入金額は年収の6倍が目安と言われています。
あくま目安ですが、年収500万円なら3000万円ぐらいの計算になります。
③施工業者を探す
家族の希望する暮らしに合った家が建てられそうな施工業者を選びます。
住宅展示場やインターネット、住宅情報誌、地元の工務店情報など、情報を集める手段はたくさんあります。
施工業者を調べるとき、1社ずつ個別に情報を集めると、とても時間がかかります。
一括資料請求サイトなど利用すると、手軽に資料が集められ、時間短縮にもなります。
④施工業者を3社に絞る
集めた施工業者の資料から、3社に候補を絞ります。
候補が多くなると、本当に自分が求める理想の家もわからなくなってきてしまい、決められなくなってきます。
打ち合わせの時間もかかりますので、3社に絞り込むようにしましょう。
2社では本当に価格が妥当なのか明確ではありません。
注文住宅で失敗しない見積もりを取るために、候補は3社がおすすめです。
⑤相見積もりを取る
絞り込んだ施工業者に見積もり依頼をします。
3社全てに下記項目を同じ内容で伝えます。
- どんな暮らしがしたいか。
- 希望する家のイメージや間取り。
- 予算。
- 同じ内容で相見積もりをしていること。
見積もりが出せる期日を確認しておきましょう。
もし、住宅完成の希望時期があるなら、一緒に伝えてください。
そもそも建築に間に合うのか、スケジュールの確認にもなります。
上手に見積もりを取るためのコツ
見積もり依頼をするとき、ちょっとしたことに気を付けるだけで、精度の高い見積もりを取る事ができます。
相見積もりを取るときのコツを紹介します。
相見積もりでは希望するプランを統一する
相見積もりは見積もり内容の比較をすることが目的です。
3社に相見積もりをするとき、各社バラバラの条件を伝えると見積もりの比較ができません。
全く同じプランで見積もり依頼を出すようにしてください。
予算をハッキリと伝える
予算はハッキリ伝えましょう。
予算を伝えなければ、施工業者もどこまで費用をかけていいかわかりません。
かけ離れた見積もりが出てきても実現不可能ですし、時間の無駄になります。
予算を伝えることで、材質や設備、家の仕様が決まってきます。
建築資金に余裕を残すよりも、先に最大資金を伝えましょう。
後から予算を足すよりも、削る方が簡単です。
この先の打ち合わせで調整は可能ですし、修繕費にどれだけ残すといった相談も可能です。
将来の資金計画も検討しながら、最終建築費を決めていけば問題ありません。
相見積もりであることを伝える
施工業者は相見積もりとわかっていると、過剰に利益を乗せたり、逆に無理なコストダウンは避けてきます。
施工業者が適正な見積もりを作ってくる可能性が高まりますので、必ず相見積もりであることを伝えてください。
詳細見積もりをお願いする
見積書は決まったフォーマットが無いため、施工業者ごとに内容が異なってきます。
中には「〇〇一式」のように、詳細がわからない見積書を作ってくる会社もあります。
これだと比較ができなくなるので、できる限り詳細に見積もりを出してもらうように依頼をしてください。
相見積もりをするときの注意点
注文住宅の相見積もりを取るとき、いくつか注意点があります。
注意点を守らないと質の悪い家が建ってしまうことも考えられます。
この先、長く住む家です。
後から後悔しないように、これから説明する3点を守ってください。
金額優先で考えない
安かろう悪かろう。注文住宅であっても、安く建てようとすればいくらでもコストダウンは可能です。
しかし、無理なコストダウンをすると、家の品質もどんどん下がります。
値段が安いからと言って、安易に施工業者を決めてしまうと、粗悪な材質や手抜き工事につながる危険性があります。
施工業者の評判やプラン、サービス内容など、全体を比較して決めていくようにしてください。
相見積もりは3社にする
相見積もりを複数社に依頼することは必要です。
3社以上になってくると比較するだけでも時間がかかりますし、どれが本当に建てたい家かわからなくなってきます。
相見積もりは3社と決め、1社ずつ施工業者をしっかりと比較する時間を取りましょう。
値引き交渉は危険です
住宅の価格が下がれば嬉しいですよね。
しかし、金額優先で考えると家の品質低下をまねきます。
特に値引きは材料の品質低下や手抜き工事につながる恐れがあり危険です。
希望の暮らしどころか、住み心地の悪い家ができてしまう可能性もあります。
値引き交渉はとても危険なので、値引きを期待した交渉はしないようにしましょう。
住宅の建築費を下げる必要があるなら、プランの見直しをするべきです。
注文住宅の見積もり費用をおさえるポイントはいくつもあります。
予算オーバーしている場合、素直に施工業者に相談をしてください。
注文住宅見積もり後の断りかた
相見積もりをした結果、選考に漏れてしまう住宅会社が必ず出ます。
お断りする住宅会社へは誠意をもって連絡をしてください。
〇〇株式会社
〇〇 様
お世話になっております。◯◯です。
先日は、お見積りのご提案ありがとうございました。
その後、家族で検討をしましたが、他社様の案で進めるという結論に至りました。
このような結果になってしまい申し訳ございません。
貴重なお時間をいただき、お見積りを作成していただいたことに深く感謝申し上げます。
貴社のますますのご発展を祈念しております。
このような内容でお断りメールを送れば、だいたいの会社は手を引いてもらえます。
中にはしつこく営業をしかけてくる営業マンもいますが、その場合はハッキリとお断りするようにしてください。
営業がしつこい場合の返事例を記載します。
〇〇株式会社
〇〇 様
お世話になっております。◯◯です。
先日のお見積もりの件につきまして、条件を変更した上で再提案をご希望とのことでしたが、
すでに依頼業者は決定しており、お申し出に応えることができません。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
上記のように、粘られても答えられないことを明確に伝えるようにしましょう。
営業で電話対応をしてしまうと、話が長くなってしまいます。
あの手この手で考え直させようとしてくることが予想されます。
口頭のやり取りは証拠も残しにくいので、できれば電話対応は避けましょう。