住宅情報を見ていると、ZEH住宅(ゼッチじゅうたく)という言葉を目にしませんか?
ZEH住宅とは、省エネ、創エネが可能な住宅のことを言います。
ZEH住宅を建てるには一定の基準を満たす必要があるため、対応できるハウスメーカーも限られてきます。
この記事では、ZEHの説明と対応できるハウスメーカーの比較を紹介していきます。
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ZEH住宅対応のおすすめハウスメーカー10社
ZEH住宅の普及率でも説明したように、ZEHビルダーとして登録されている会社でもZEH住宅の実績が無い会社があります。
ZEHビルダーに登録されているからと言って、適当にハウスメーカーを決めてしまうと危険です。
ZEH住宅を建てた経験が少ない、または経験の無い会社があり、品質に不安が出てきます。
ここでは、ZEH住宅の実績がある特におすすめのハウスメーカーを紹介します。
一条工務店
- ZEH評価:
- 北海道:99%
- 北海道以外の都道府県:96
一条工務店は住宅受注の中で、96%を超えるZEH住宅を建築しています。
ZEHに力を入れており、ZEH基準のエネルギー収支0ではなくエネルギープラス収支を実現。
一般的なペアガラスより5倍の断熱性能を誇る「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」や、一条オリジナルの「屋根一体型太陽光パネル」を開発しています。
「超省エネ」「超創エネ」そして「超ZEH」を掲げており、2021年度省エネ大賞ZEB・ZEH分野で、最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞。
一条工務店の「超ZEH」は、標準のZEH住宅より年間約9万円の冷暖房費削減が見込める高性能です。
これだけ高性能でありながら、一条工務店の住宅は「超ZEH」が標準機能として提供されています。
積水ハウス
- ZEH評価:
- 北海道:72%
- 北海道以外の都道府県:91%
積水ハウスの「グリーンファースト ゼロ」は、ZEH基準を満たす省エネと創エネを実現しています。
瓦型の太陽光発電やエネファーム(燃料電池)をスマートハイムナビでコントロールし、効率の良い蓄電や家電機器の制御を行います。
家に高い断熱性を持たせることはもちろん、太陽光発電やエネファーム、高効率な給湯器やエアコン、照明器具など、省エネと創エネにこだわった家づくりをしています。
家の設備には積極的に省エネ設備機器を提案し、確実な省エネと光熱費削減を目指しています。
セキスイハイム
- ZEH評価:
- 北海道:57%
- 北海道以外の都道府県:85%
セキスイハイムは基礎断熱や天井、アルミと樹脂の複合サッシなど、標準で高断熱材を使用してZEH基準を満たしています。
セキスイハイムの木の家(グランツーユー)では、ZEH基準をさらに上回る断熱性を実現。
工場生産のよる機密施工や基礎断熱加工で、品質の安定性も保たれています。
スマートハイムナビを使った電力コントロールで、エネルギーのムダを省きます。
太陽からのエネルギーを貯めて、効率よく電力を利用するセキスイハイムの蓄電システム「e-Pocket」も特徴のひとつ。
畜エネすることで購入する電力を抑えたり、貯めるエネルギーを深夜電力に切り替えることもでるので、家計にも助かる蓄電システムです。
高断熱、創エネ、畜エネを組み合わせたZEH住宅を展開しています。
サンヨーホームズ
- ZEH評価:
- 北海道:対応無し
- 北海道以外の都道府県:75%
「鉄骨住宅は寒い」という印象がありますが、サンヨーホームズは鉄骨住宅でZEH基準を満たす家を造っています。
鉄骨住宅でありながら、東北地方の断熱基準を上回る断熱性能でクリアしています。
サンヨーホームズの高断熱住宅は、リビングと洗面所の温度差が一般住宅(築35年)の約半分まで抑えられるほど断熱性能が高いです。
省エネの状況を確認したり家電を操作できる「スマe HEMS(スマイーヘムス)」は、スマホやタブレットでエネルギーをコントロールできるシステム。
外出先からでもエアコンや給湯器、照明器具などの操作ができるので、電気の消し忘れがあっても外からOFFにすることが可能です。
サンヨーホームズは省エネ、創エネと共に鉄骨住宅の強みを生かし、将来的にかかるメンテナンス費などのコストも抑えることをコンセプトとしています。
旭化成ホームズ
- ZEH評価:
- 北海道:対応無し
- 北海道以外の都道府県:66%
旭化成ホームズはヘーベルハウスというブランドを展開しています。
今では会社名よりも「ヘーベルハウス」という名前の方が有名かもしれません。
ヘーベルハウスはZEH基準と「ロングライフ」という視点を加えたプランニングをしています。
旭化成独自のネオマフォームという高性能で高耐久の断熱材を使用していることが特徴。
ネオマファームは安全性と軽量性も高いことから、文化財を保管する寺院や医療用血液輸送バッグ、劇場施設など公共施設や医療分野でも採用されています。
屋上防水は太陽光パネルと同じ30年耐用を実現しており、メンテナンスコストを減らすことができます。
住宅設計をするとき、ARIOSというヘーベルハウス独自の住環境シミュレーションシステムで日照、日射、通風、採光を検証。
設計段階から省エネ、想エネ効率のよいプランニングを盛り込むことが可能です。
トヨタホーム
- ZEH評価:
- 北海道:対応無し
- 北海道以外の都道府県:58%
トヨタホームは住まいの約85%を工場で生産します。
工場での生産は、雨による断熱性能の低下を受けにくく断熱材の施工品質も保たれることが特徴です。
高断熱以外の省エネ対応として、トヨタホームオリジナルの空調システム「スマート・エアーズ」を展開。1階2階で別々の室温設定や風量を変えることができ、効率のいい省エネを行います。
創エネでは、太陽光発電やエネファームTypeSを採用。エネファームTypeSは発電効率52%という世界最高水準の発電が可能です。
トヨタホームは60年長期保証をしているので、ZEH住宅の省エネと長期保証を組み合わせることで将来のコスト削減につながるかもしれませんね。
住友林業
- ZEH評価:
- 北海道:62%
- 北海道以外の都道府県:56%
住友林業の「NEW ZEH STYLE」はZEH×BF構法が特徴です。
BF構法(ビッグフレーム工法)は断熱性と耐震性が強く、防災にも耐えられる構造。
住まいはLS30(ロングサポート)仕様で対候性が高く、メンテナンス費の削減にもつながります。
住友林業は、防災に力を入れている事がわかりますね。
木造住宅でありながら災害対策ができる点は、BF構法ならではの特徴ではないでしょうか。
台風や地震などの災害にあっても自宅で避難生活が送れることをコンセプトとしています。
パナソニックホームズ
- ZEH評価:
- 北海道:対応無し
- 北海道以外の都道府県:54%
パナソニックホームズのZEH住宅は、冷暖房効果を高めることで省エネ効率を上げます。
一般的な住宅は断熱材のみで断熱性を保ちますが、パナソニックホームズは基礎の内側まで高性能の断熱材を埋め込む構法を採用。
基礎まで断熱することで地熱が活用でき、年間通して温度を安定させることができます。
地熱を利用した省エネ「エコナビ搭載換気システムHEPA+」は一般の換気システムより約20%の年間冷暖房費削減が期待できるとのこと。
パナソニックホームズは、受注の54%がZEH住宅の実績があります。2025年までに75%に拡大する目標を掲げています。
三井ホーム
- ZEH評価:
- 北海道:41%
- 北海道以外の都道府県:53%
三井ホームは、標準仕様でZEH基準をクリアしています。
通常の断熱材は90mmの充填ですが、三井ホームオリジナル「プレミアム・モノコック構法」は2×6材を使うことで、従来の1.6倍140mmの断熱材を充填します。
厚みのある断熱材が高気密、高断熱性を持ち、室内を快適な環境に保ちます。
北海道地区でもZEH住宅を展開していますが、比率は低め。
今後の展開に期待したいですね。
日本ハウスホールディングス
- ZEH評価:
- 北海道:21%
- 北海道以外の都道府県:51%
日本ハウスホールディングスは檜(ひのき)を使った家が特徴です。
日本の伝統である檜を使った家屋と省エネ、創エネの組み合わせは期待したいですね。
ZEH住宅の実績はまだ少ないですが、2025年までに全国平均で50%以上のZEH住宅受注を目標としています。
ZEH住宅とは
ZEH(ゼッチ)「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。
- 断熱性能
- 省エネ性能
- 創エネ性能
上記3つの性能により、エアコンや照明など電気設備の一次消費エネルギーがゼロ、もしくはマイナスになる住宅をZEH住宅と呼びます。
具体的には、住宅の気密性や断熱性能を大幅に向上させるとともに、性能のよい家電製品、設備を使うことで大幅な省エネルギーを実現。
さらに太陽光発電やエネファームなどの再生可能なエネルギー設備を導入することで、年間の消費エネルギーゼロを目指します。
ZEH住宅は補助金制度を受けられます
ZEH住宅の基準を満たすと補助金を受け取ることができます。
ただし、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に「ZEHビルダー」「ZEHプランナー」として登録されたハウスメーカーやプランナーが設計、建築、改修、販売をするZEH住宅でなければ補助金の申請ができません。
ZEH住宅を検討するときは、適当にハウスメーカーを決めるのではなく「ZEHビルダー」として登録されているハウスメーカーを選ぶ必要があります。中でも、ZEH住宅の実績が多くある会社を選ぶことが大切です。
ZEH住宅の普及率
2021年で、ZEHビルダー/プランナーの登録数は全国で約7500社にのぼります。
※同じ会社でも地域別に登録されている場合があります。
2018年度の実績で、受注した住宅の中でZEH住宅の割合が100%の会社や割合0%の会社がありました。
ZEHビルダーとして登録されていても、ZEH住宅を建てた実績が無い会社もあるということです。ビルダー登録だけでなく、どれだけ実績があるかの確認は必ず行いましょう。
2020年度以降、ほとんどの会社がZEH住宅を建てる実績目標を受注の50%~100%としています。
政府が補助金制度を整備し、ZEH住宅を普及させる試みを行っていることが影響していると考えられますね。
今後、ハウスメーカーや工務店はZEH住宅に対応することが一般的になると予想されます。
注文住宅を考えている人は、ZEH住宅が建てられる建築会社かどうかも確認をしてみてください。
ZEH住宅の資料を効率よく集める方法
ZEH住宅に興味が出てきたら、まずはハウスメーカーや工務店から資料を集めましょう。
この記事で紹介しただけでも10社のハウスメーカーがありますので、各社に問い合わせをするのはとても時間がかかりますし、住宅展示場に行く時間も取れないと情報収集が進みません。
そこで、ZEH住宅に対応したハウスメーカーが加盟している「タウンライフ家づくり」。
希望の地域に対応したハウスメーカーを検索できるので、資料集めがとても簡単。
資料請求と同時に、間取りや土地探しの提案依頼もできて大幅な時間短縮になります。
ZEH住宅の情報収集に、まずは各社の資料を取り寄せてみてください。
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